「中国で見てもらって満足」、シメオネの開催日時への皮肉に「前もって言うべき」との指摘

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ディエゴ・シメオネ監督が、19日のスポルティング・ヒホン戦後に漏らした開催日時の不満が賛否を巻き起こしている。

15日にチャンピオンズリーグのPSV戦で延長戦+PK戦にも臨んだアトレティコだが、次試合となるスポルティング戦は19日16時という、リーガの土曜開催試合で最も早い時間帯に行われた。結果、チームはスポルティングに1-2の逆転を負けを喫し、シメオネ監督は「選手たちにさらなる努力を要求できなかった。だが午後4時に試合に臨み、中国で見られるプレミアムな存在になれたことは喜びだ」と、リーグの運営側が設定した開催日時への皮肉を口にしている。

この皮肉に対して、スペイン『マルカ』のアトレティコ・マドリー番チーフのアルベルト・ロメロ・バルベーロ記者は苦言を呈した。アトレティコへの愛にあふれた、詩的な試合レポートを書くことで有名な同記者だが、シメオネ監督の今回の発言には、次のような見解を示している。

「シメオネは試合終了のホイッスルが吹かれた後も、記者会見で試合を続けた。開催日時は恥ずべきものだったと、公で叫んだのだ。しかし彼が選んだスタメンは、良いプレーを見せなかった。また選手交代を決断したのは彼だが、それもチームの恩恵にはならなかった。(開催日時の不満は)前もって話すべきであったし、事が起こった後ではないのだ」

バルベーロ記者は一方で、シメオネ監督の意見は正当性があるものとも記している。

「ただし、たとえ皮肉で飾られた言葉であったとしても、その意見には絶対的な正当性がある。この試合を日曜に開催することはできなかったのか? 中国はアトレティコを見るために、そこまでリーグ側を圧迫しているのだろうか?」

しかしながらバルベーロ記者は、1点リードで逃げ切りを図ったシメオネ監督の采配については疑問を持っているようだ。

「いつの日か起こるべきだったのだ。最小得点差ながら守備を信頼することは、結局は最小であるという危険を伴うのである。終了の15分前まで、アトレティコは試合を完全にコントロールしているようだった。が、起こるべきことが起こった。理由はスポルティングがあきらめる以外のすべてのことをやったからであり、いつの日か起こるべき起こったということなのである。昨日の試合で、唯一のプレミアムな存在はスポルティングだった。その点については、決して開催日時の話ではなく…」

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