アトレティコ・マドリーは19日、リーガエスパニョーラ第30節でスポルティング・ヒホンとのアウェイ戦に臨み、1-2で敗れた。
前節デポルティボに快勝し、首位バルセロナとの8ポイント差を維持した2位アトレティコ(勝ち点67)は、4日前に行われたCLのPSV戦をPK戦までもつれた激闘の末にベスト8へ進出した。そのPSV戦のスタメンから5選手を変更。負傷したゴディンが欠場となり、リュカやヘスス・ガメス、クラネビッテルといったバックアッパーがスタメンとなった。
ここ3試合ノーゴールで4連敗中の降格圏に沈む19位ヒホン(勝ち点24)に対し、1トップにビエットを、2列目に右からコレア、コケ、サウール、グリーズマンと並べ、アンカーにクラネビッテルを配す[4-1-4-1]で臨んだアトレティコが、序盤は能動的に試合を進めていく。
しかし、時間の経過とともにヒホンに盛り返され、一進一退の攻防を強いられていった。それでも29分、ペナルティアーク右、後方の位置からグリーズマンの放った直接FKがゴール右に決まってアトレティコが先制する。
先制後はヒホンの荒いプレーに遭ったアトレティコだったが、自陣に引いて対応しつつ時間を進め、1点をリードして前半を終えた。
後半も自陣に引いて構えるアトレティコがヒホンの攻撃を受け止める形で試合を進め、主導権を渡さない。58分にはコレアに代えてガビを投入し、中盤の守備の強度を上げにかかった。
その後、グリーズマンに代えてトーレスを投入したアトレティコは、76分にビエットを下げてフアンフランを投入し、逃げ切りの布陣とする。
しかし、78分にFKの流れからサナブリアの放ったシュートが右ポストに直撃すると、直後の79分に失点する。ペナルティアーク中央で与えた直接FKをサナブリアに豪快に狙われると、クラネビッテルの足に当たってわずかにコースが変わったシュートによってGKオブラクが破られた。
さらに86分には大ピンチを迎える。サナブリアの独走を許してボックス左まで持ち上がられ、GKオブラクが引き付けられてラストパスを送られる。絶体絶命のピンチだったが、カルロス・カストロは無人のゴールに入れるだけのシュートをバーに当てて救われた。
しかし89分、劣勢のアトレティコはついに逆転を許す。イスマ・ロペスのスルーパスをボックス左に侵入したジョニーに通されると、最後は先ほど決定機を逸したカルロス・カストロに決められてしまった。
PSV戦の疲れを露呈したアトレティコはこのまま1-2で敗戦。首位バルセロナを追走する中、痛恨の黒星を喫してしまった。
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