21日のラ・リーガ第18節、本拠地シビタス・メトロポリターノでのバジャドリー戦に3-0で勝利したアトレティコ・マドリー。スペインメディアはこの試合でFWアントワーヌ・グリーズマンが見せたヒールパスに大きな価値を、「2000万ユーロ」以上の価値を見出している。
グリーズマンがそのヒールパスを見せたのは19分のこと。グリーズマンは最前線からやや下がってくると、MFコケの縦パスを左足ヒールでちょんと触り、前方に送った。このボールに反応したFWアルバロ・モラタがペナルティーエリア内に侵入すると、一度切り返してから右足のシュートでGKマシップを破っている。グリーズマンはさらに自身でもチーム2点目を決め、DFマリオ・エルモーソが決めた3点目でもフリーキックから起点になるなど、チームの全得点に絡む活躍ぶりだった。
前節アルメリア戦(1-1)では、同じような縦パスをスルーしてFWアンヘル・コレアのゴールも引き出したグリーズマン。今季、アトレティコがバルセロナに2000万ユーロを支払うことで、赤白のクラブに完全移籍を果たした背番号7だが、スペイン『マルカ』はそんな同選手にとって2000万ユーロという価格があまりに安かったとの見解を示している。
「一瞬、一秒、一タッチ。結局のところ、天才的だ。それが19分にアントワーヌ・グリーズマンがやってのけたこと。コケのボールが届くと、背番号8はアーティストの顔つきをしてヒールでそれに触れて、モラタのゴールをお膳立てしている」
「彼はほぼ20試合でゴールを決めていなかったが(この試合でその悪い流れも断ち切った)、それでもこのアトレティコの最高の選手であり続けている。2000万ユーロの費用がかかったが、しかしそのプレーを見てほしい……。今日のヒールだけでそれ以上の価値があった」
なお、この試合をスペイン『DAZN』で解説していた元アトレティコDFフアンフラン・トーレス氏は、このコケ、グリーズマン、モラタの連係からのゴールについて「何年も一緒に働いたからチョロ(ディエゴ・シメオネ監督)のことは分かっている。彼がゴール後にああした笑顔を見せたということは、間違いなく練習していたプレーだ」とコメント。試合後、シメオネ監督はそれが事実であったことを認めている。
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