アトレティコ・マドリーは29日にラ・リーガ第15節、本拠地シビタス・メトロポリターノでのエルチェ戦に2-0で勝利した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、FWジョアン・フェリックスの移籍報道について、「自分に依存することではない」と話している。
アトレティコはこの試合の56分、この冬に退団濃厚と報じられるJ・フェリックスのゴールで先制し、さらに74分にFWアルバロ・モラタが加点して4試合ぶりの勝利。暫定で3位に浮上している。
ただし気になるのは、J・フェリックスの去就だ。シメオネ監督との関係不和が噂される選手本人は、すでに移籍を決意しているとされ、この試合がメトロポリターノでの臨む最後の一戦だった可能性も報じられている。
試合後会見に出席したシメオネ監督に対しては、もちろんポルトガル代表FWの移籍の可能性について質問が飛んだが、自身の関与するところではないことを強調している。
「いつもの話をさせてもらう。私は私とともにある選手たちのことを考えている。チームのため、クラブのために彼らの力を引き出したい。その後には起こるべきことが起こるわけだが、それは私に依存することではない。今日の彼はグリーズマン、モラタと理解し合い、相手に打撃を与えられる可能性を生み出してくれた」
「私は最後の瞬間まで全力を尽くして、選手たちの力を引き出す。クラブとチームのためにね」
シメオネ監督はこの一戦でMFパブロ・バリオスをメトロポリターノデビューさせたが、Bチームの19歳は出色の出来。巧みなポジショニング、度胸も精度もあるパス捌きでゲームメイクをこなし、また攻撃だけでなくボール奪取でも存在感を放っていた。
新たな下部組織出身のスターになる可能性もささやかれるパブロ・バリオスについて、アルゼンチン人指揮官は次の様に語っている。
「もう目にしただろう。クオリティー、縦への意識があり、恐怖心がない。素晴らしい条件が揃った選手だ。今日の試合はすべてが完璧だったが、しかしいつもこうなるわけではない」
「フットボールの選手は成長していくものであり、その鍵を握るのは謙虚さにほかならないんだ」
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