アトレティコ、10人のバレンシアに快勝しメスタージャ攻略! 途中出場のトーレスが決勝弾

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アトレティコ・マドリーは6日、敵地メスタージャで行われたリーガエスパニョーラ第28節でバレンシアと対戦し、3-1で快勝した。

前々節の“マドリッド・ダービー”に続き好調ソシエダを破って2連勝の2位アトレティコは、直近の公式戦を5勝1敗と復調気配漂う12位のバレンシアとのアウェイゲームに臨んだ。累積警告で出場停止のアウグスト・フェルナンデス、負傷のゴディンを欠くアトレティコは、それぞれ代役にリュカとクラネビッテルを起用した。

一方、ホームでアトレティコ撃破を目指すバレンシアは、パレホやピアッティらが先発を外れ、前線にはアルカセル、フェグリ、チェリシェフが起用された。

[4-3-3]の布陣を採用したバレンシアに対して、通常[4-4-2]を敷くアトレティコが[4-1-4-1]の布陣で並びを合わせてきたため、立ち上がりから戦術的な探り合いが色濃く出る展開となった。相手をサイドに追い込む組織的な守備でペースを握るアトレティコは、7分にボックス内でコケがシュートを放つも、わずかに枠の右に外れた。

非常に良い入りを見せたアトレティコだが、15分過ぎから左ウイングでスタートしたグリーズマンを最前線に上げる[4-4-2]に変更。攻勢を強めると、19分にグリーズマンが強烈なシュートでGKジエゴ・アウベスにファインセーブを強いる。直後の20分にもボックス内でフリーのビエットが惜しいシュートを放った。すると24分、相手ボックス付近でバックパスを受けたハビ・フエゴを囲い込んでボールを奪い、コケからパスを受けたグリーズマンがゴール右隅に左足のシュートを流し込んだ。

ミスから先制点を奪われたバレンシアだったが、失点から4分後にスコアを振り出しに戻す。28分、左サイドを持ち上がったシケイラのクロスを中央のアルカセルが頭で裏に流すと、絶妙なタイミングで飛び出したチェリシェフがゴール右隅にシュートを突き刺した。

前半終盤にかけては互いに縦に速い攻めからチャンスを作り合う。アトレティコは、良いボールの奪い方からバイタルエリアのギャップでボールを受けるビエットとグリーズマンのコンビネーションからフィニッシュに持ち込む。

対してバレンシアは、フェグリやチェリシェフの持ち上がりを生かしたロングカウンターにアルカセルが質の高いポストプレーで彩を加える。38分にはアルカセルの絶妙な落としに反応したチェリシェフがボックス内でボレーシュートを狙うも、これはクロスバーの上を越えた。メスタージャで繰り広げられた白熱の一戦は、1-1で前半を終えた。

迎えた後半、追いついたバレンシアは攻守にダイナミズムを欠いたエンソ・ペレスをハーフタイムで下げ、ダニーロを後半頭から投入する。一方、前半と同じ11人で後半に臨んだアトレティコは、好連係を見せる2トップを軸に引き続き主導権を握った。60分にはボックス内でのグリーズマンの落としをワントラップしたビエットが強烈なシュート。だが、枠を捉えたこのシュートはGKジエゴ・アウベスが驚異的な反応で触り、ボールはクロスバーを叩いた。

拮抗した展開が続く中、60分過ぎに両チームのベンチが動く。バレンシアは同点ゴールを決めたチェリシェフに代えてロドリゴ・モレノを同ポジションに投入。一方のアトレティコは、守備的MFのクラネビッテルに代えてトーレス、ビエットに代えてカラスコを投入し、敵地で勝ち点3を目指す。すると、攻撃的な交代カードを切ったアトレティコに勝ち越しゴールが生まれる。

72分、コケの右CKをニアのホセ・ヒメネスが頭でファーに流すと、これをトーレスが左足で押し込んだ。勢いづくアトレティコは80分、再びトーレスが大きな仕事を果たす。ハーフウェイライン付近でドリブルを仕掛けたトーレスを相手DFアデルラン・サントスがアフターチャージ。このファウルでアデルラン・サントスにこの試合2枚目の警告が与えられ、退場となった。

その後、1点リードに加えて数的優位を手にしたアトレティコは、85分にグリーズマンのお膳立てからカラスコが試合を決定付ける3点目を奪い、3-1の快勝。見事なシメオネ采配でメスタージャを攻略したアトレティコが、リーグ戦3連勝を達成。首位バルセロナとの勝ち点差8をキープすることに成功した。

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