シメオネ、アトレティコ監督として最大級の危機にも…「私はアトレティコを人生をかけて愛している。どんな状況でもイヤにならない」

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アトレティコ・マドリーは7日にラ・リーガ第13節、本拠地シビタス・メトロポリターノでのエスパニョール戦に臨み、1-1のドローで試合を終えた。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、最大級の危機的状況の中でも、逃げ出すことなく闘い抜く意思を示している。

レヴァークーゼン戦(2-2)でチャンピオンズリーグ敗退を強いられ、カディス戦を2-3で落として、さらにポルトにも1-2で敗れてヨーロッパリーグ出場すら逃す悪夢の1週間を過ごした。しかし悪い夢は、まだ終わっていなかった。このエスパニョール戦、28分にカブレラが一発退場となり数的優位に立ったアトレティコだが、エスパニョールの5バックを破ることができず、62分にはダルデルにシュートを決められて失点。途中出場のFWジョアン・フェリックスが同点弾を決めて敗戦こそ回避したが、4試合勝利から見放されることになった。

シメオネ監督の立場も危うい。11年にわたる超長期政権を敷くクラブ史上最大級のレジェンドだが、この試合ではおなじみの「オレ! オレ! オレ! チョロ・シメオネ!」のチャントに対して指笛が吹かれた。アルゼンチン人指揮官がメトロポリターノで、間接的とはいえブーイングを浴びるのは、J・フェリックスを早期交代させるときを除けば初めてのことである。

しかしシメオネ監督本人は、こうした状況にも前を向く。試合後会見では、自身が抱える大きなクラブ愛から、この危機的状況にも屈する考えがないことを強調した。

「選手時代、私は若くしてアトレティコに入団した。1シーズン目は、それはひどいものだったが、何も貢献できなくても皆が私を愛してくれた。それから私たちはコパ・デル・レイとラ・リーガを勝ち取り、私は選手として一度クラブを離れたものの復帰を果たし、そして監督としても復帰している」

「私は人生をかけてアトレティコ・デ・マドリーに感謝をしている。私が感じているこの愛情から、どんな状況にあろうともイヤになることはしない」

「私たちは27本ものシュートを放ったが、決め切れなかった。普段ならフィニッシュの精度はもっと高いのだが……。ポルト戦を除けば、私たちはゴールの状況をつくり出している」

「フィニッシュの精度を上げなくてはいけない。そのために必要なのは、落ち着きを手にすることだ。私たちはゴール前最後の数メートルで確実なプレーを求めている。そして私の選手たちはとても素晴らしく、再びゴールを見つけ出してくれるだろう」

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