アトレティコ・マドリーは10日、バルセロナからレンタル移籍中のフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(31)を完全移籍で獲得することを発表した。新契約は3年間隣、契約期間は2026年6月30日までとなる。
グリーズマンは2019年夏に1億2000万ユーロ(約171億円)でアトレティコからバルセロナに加入。しかし、その新天地では思うような活躍を見せられず、2021年夏に古巣へ買い取り義務付きの2年間のレンタル移籍で復帰することになった。
両者の契約にはプレー可能な時間の50%以上をプレーするという買い取り条項が設定されており、2021-22シーズンには公式戦39試合に出場(8ゴール7アシスト)し、81%プレーしていた。
しかし、財政問題を抱えるアトレティコは、費用対効果の悪いグリーズマンの4000万ユーロ(約57億1000万円)での買い取りを避けるため、今シーズンはディエゴ・シメオネ監督の承諾を得て、30分以下の出場時間の制限を設けていた。
一時はアトレティコの対応に対して、法的措置を辞さない構えを見せていたバルセロナだが、不良債権であるグリーズマンの売却を実現させるため態度を軟化。ここに来てアトレティコ側の移籍金の大幅な減額という要求を呑む形で、2000万ユーロ(約28億6000万円)強の金額での売却を受け入れたと報じられていた。
報道が出てからは、グリーズマンの起用法にも変化が。9月のインターナショナルマッチウィーク前のレアル・マドリーとのダービーやチャンピオンズリーグ(CL)のクラブ・ブルージュ戦でいずれもフル出場を飾っており、8日に行われたラ・リーガ第8節のジローナ戦も65分間プレーし、1アシストを記録していた。
アトレティコではこれまで通算304試合で144ゴール59アシストを記録。2017-18シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)優勝に貢献していた。
なおグリーズマンはSNSを通じて、アトレティコ完全復帰について、次のように喜びを表している。
「自分がいたい場所にいられて幸せだ。みんな、ありがとう! アウパ(がんばれ)・アトレティ!」
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