アトレティコ・マドリーは1日にラ・リーガ第7節、敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦に臨み、2-0の勝利を果たした。MFコケはこの試合で、アトレティコの歴代最多出場記録を更新している。
2009年、17歳でアトレティコのトップチームデビューを果たしたコケが、30歳にしてついに偉業を成し遂げた。セビージャ戦でも先発出場を果たしたアトレティコ主将だが、この一戦はトップチームでの通算554試合目。1959〜76年にアトレティコでプレーしたアデラルド・ロドリゲス氏の記録を上回り、最多出場記録を塗り替えている。
まず技術の高さが際立ちながら、チーム内で誰よりも走り、献身的な守備で貢献し、そして現在は主将として選手たちを鼓舞するコケ。血と汗と涙の、赤白のチームの最たる体現者と称しても過言ではない背番号6は試合後、スペイン『DAZN』とのインタビューに応じ、今回の記録について次のような感想を述べている。
「とても幸せだ。自分が成し遂げたこと、ここまでの努力してきたことを振り返ってね。でも、ここで立ち止まるわけにはいかないんだ。僕はもっと勝利が、タイトルが欲しいんだよ」
「幸せで、誇り高い。いつも一緒にいてくれた人たちのことを思い出しているよ。家族、監督、友人……。彼らが自分という選手、人間になる手助けをしてくれたんだ」
「これまで戦ってきた試合の一つひとつを誇らしく思う。多くの思い出、チームメートと一緒に過ごしたかけがえのない瞬間がある。アトレティコのユニフォームを着ること、このクラブで練習に取り組めることは誇り高い。辛いときだってあるけど、これが僕の人生なのさ。楽しんでいこうじゃないか」
『DAZN』はコケにとって特別なこの試合のために、元主将のガビ氏をコメンテーターとして呼び寄せていた。コケは自分と同じくアトレティコ生え抜きの元チームメートとの会話に、笑みをこぼしている。
「僕にとってガビは、フットボール的にもピッチの外でも、とても特別な存在なんだ。彼はあらゆることを教えてくれた。ゴディン、フアンフラン、アントニオ・ロペス、ラウール・ガルシアについても同じことが言えるね。ガビに対して抱える愛情、彼から教えてもらったことは、言葉だけで伝えられるものじゃない」
「君がここにいることに感謝する。こういう仕事が好きじゃないのは分かっているし、君が来てくれると知ったときには、本当に嬉しかったよ」
「引退を視野に入れているか? とりあえずは今季と来季まで契約が残っているね。僕の考えはアトレティコで引退することにある。ただ、来季の契約が終わるときにどうなるのかを確認しないとね」
コケのここまでの成績は554試合47得点で、合計で8タイトル獲得に貢献。その全タイトルが、ディエゴ・シメオネ監督率いるチームで手にしたものだ。
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