エンリケ・セレソ会長が、FWアントワーヌ・グリーズマンの買い取り問題で、バルセロナが訴えを起こすとの報道について言及している。
ディエゴ・シメオネ監督は今季ここまで、グリーズマンを60分過ぎから起用していないが、これはクラブの方針に沿った起用方法とみられている。アトレティコはレンタルで獲得したグリーズマンについて、2シーズンの間に45分以上出場させる試合が50%以上になれば4000万ユーロで買い取る義務が生じると認識し、その義務の回避を目指している模様。だがスペイン『オンダ・セロ』『カデナ・コペ』『ラディオ・マルカ』によれば、貸し出した側のバルセロナの解釈は異なるようで、アトレティコを訴える準備をしているという。
曰く、バルセロナはグリーズマンのレンタル期間が2年ではなく1年+延長オプション1年で、1シーズン目で50%以上の試合に出場すれば、アトレティコに買い取り義務が発生すると認識している様子(アトレティコはレンタル1年目の昨季、グリーズマンを81%の試合で45分以上出場させていた)。このため、アトレティコが買い取らないことは契約に反しているとして、訴えを起こす準備をしているとのことだ。
この報道について、アトレティコ側はリアクションを見せている。10日のラ・リーガ第5節セルタ戦(4-1)の前日会見で、シメオネ監督は「会長が起用できるというならプレーできると言うことだ。船長が指揮するところでは、船員は指揮していない」と発言。そしてセルタ戦直前には、セレソ会長も『DAZN』とのインタビューに応じ、次のように語っている。
「訴え? 私は何も知らない。何も届いていないよ。彼らが訴えを起こすかどうかなど、私たちは知らない。いずれにしろ、今日はそのことについて話すときじゃない。セルタという良いチームと対戦するんだからね。私たちは良い試合をして、私たちのサポーターを喜ばせたい」
「レンタルと買い取りの条件について? 人生ではあらゆることが可能だ。今日はグリーズマンについて話すときじゃない。彼は素晴らしいフットボーラーで、アトレティコ・デ・マドリーの選手だ。そしてアトレティコ・デ・マドリーにはグリーズマンがいる」
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