アトレティコ・マドリーは10日、リーガエスパニョーラ第19節のセルタ戦に臨み、敵地で2-0の勝利を収めた。
前節、リーグ戦2連勝で今季初の首位に浮上したアトレティコ・マドリー。9日の集中豪雨により、試合延期の可能性も囁かれていた今回の一戦では、前々節まで対戦相手のセルタでプレーしていたアウグスト・フェルナンデスが先発メンバーに名を連ねたほか、グリーズマン、コケ、ゴディンといった不動の面々もスタートから起用された。
新加入のアウグスト・フェルナンデスを2ボランチの一角に置く[4-4-2]のシステムでスタートしたアトレティコはアウェイゲームということもあり、守備的な入りを見せる。それでも、開始2分にはサウール・ニゲスのセンタリングからビエットのヘディングシュートを放つなど、アトレティコが縦も早い仕掛けでゴールをこじ開けにかかる。
だが、ホームの歓声を受け、序盤からボールを支配するセルタも質の高いパスワークで応戦。立ち上がりから攻め手となっていたジョナタン・カストロと、ボンゴンダの左サイドを経由した攻撃を仕掛けていく。21分、そのジョナタン・カストロがゴール前にクロスを供給。これに反応したアスパスが頭で合わせるが、ボールを枠内に飛ばすことができない。
その後もボールポゼッションで上回ったセルタだが、シメオネ監督によって整理されたアトレティコ・マドリーの守備ブロックの攻略に苦戦を強いられる。すると、堅守速攻で流れを引き寄せ始めたアトレティコは34分、コケとのワンツーからグリーズマンに決定機するが、コケの落としから左足ダイレクトで狙ったシュートは枠内を大きく外れてしまう。
互いに決定打を欠いたまま後半を迎えたが、アトレティコ・マドリーが均衡を破る。ボックス手前でグリーズマンがビエットにボールを叩き、自身もゴール前に侵攻。ボックス左の深い位置に抜け出したビエットからのクロスをファーサイドの空いたスペースに走り込んだグリーズマンが押し込み、アトレティコ・マドリーが先手を奪う。
グリーズマンの今季10得点目で先制したアトレティコ・マドリーは53分、新戦力のアウグスト・フェルナンデスに代え、カラスコを投入。さらに、75分には先制ゴールをアシストしたビエットを下げ、ジャクソン・マルティネスをピッチに送り込み、試合を決めにかかる。
すると80分、GKオブラクがフィードキックを蹴ると、前線のジャクソン・マルティネスが反応。ジャクソン・マルティネスにプレッシャーをかけられたカブラルの緩慢なクリアボールをボックス手前で拾ったカラスコがドリブルでそのまま持ち込み、ネットを揺らした。
その後、グリーズマンを下げてヘスス・ガメスを投入し、逃げ切り態勢を築いたアトレティコ・マドリーは、セルタの反撃を無失点でシャットアウト。3試合連続のクリーンシートで3連勝を飾り、暫定ながらリーグ戦を首位で折り返すことに成功している。
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