3日に行われた親善試合、スペイン対カナダの一戦は、控え組中心のメンバーで臨んだスペインが2-1でカナダを下した。
数日前にレアル・マドリー入りが決まり注目を集めたセルヒオ・ラモスは、右サイドバックで先発出場を果たしたものの目立った活躍はなし。また得点力不足に喘ぐスペイン代表オフェンス陣の攻撃の舵取りを任されたフェルナンド・トーレスも不発に終わり、後半に途中交代する際にはサポーターからのブーイングにさらされた。
それでも試合は、圧倒的なスペイン・ペースで始まった。MFデ・ラ・ペーニャを中心としてボールを回すスペインは、開始から10分間は完全にゲームを掌握。前半7分、MFルケの左サイドからのセンターリングにFWタムードが頭で合わせて先制点を奪った。
しかし、その後スペインはペースを落とし、カナダのゴールに迫ったプレーは、ルイス・ガルシアが遠めから放ったシュートのみという寂しい内容。前半を1-0の最少リードで折り返した。
後半に入るとスペインのルイス・アラゴネス監督は、7日に控えるW杯予選の大一番、セルビア・モンテネグロ戦での先発が見込まれるメンバーを次々と投入。55分にはホアキンとラウルとモリエンテスが、その直後にはビセンテ、チャビがグラウンドに送り込まれる。69分にはモリエンテスがゴールを決めて追加点を奪ったものの、スペインの遅いリズムは前半から大きく変わることなく、逆に73分にカナダのグランデにミドルシュートからゴールを奪われ2-1に。試合終盤には、ラウルが幾度もチャンスを迎えたが、最後までGKスタマトポウロスの守るゴールを破ることが出来ずに、試合はそのまま2-1で終了。セルビア・モンテネグロ戦に向けての収穫は無し、といった意味の少ない試合となった。
<スペイン>
レイナ、セルヒオ・ラモス、パブロ、フアニート、アントニオ・ロペス、ルイス・ガルシア(→ビセンテ・67)、デ・ラ・ペーニャ(→チャビ・74)、オルバイス(→シャビ・アロンソ・46)、ルケ(→ホアキン・55)、フェルナンド・トーレス(→ラウル・55)、タムード(→モリエンテス・55)
<カナダ>
スタマトポウロス、ブラーツ、マッケニー、ハッチンソン、クルコフスキー、デ・ロザリオ(→プラセンティーノ・85)、セリオウ、デ・グスマン、ベルニア(→グランデ・70)、ラドジンスキー、ジェルバ(→シンプソン・66)
<得点>
1-0 7分 タムード (スペイン)
2-0 69分 モリエンテス (スペイン)
2-1 73分 グランデ (カナダ)
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