アトレティコ・マドリーは29日、ニューカッスルからのフェルナンド・トーレスに対する3800万ユーロ(約51億3000万円)のオファーを断った。ニューカッスルは‘エル・ニーニョ’トーレスを獲得すべきFW第一候補として、グロンケア(現シュツットガルト)、ケズマンの獲得、ハビ・モレノのボルトン移籍交渉を手がけた代理人、フランシス・マルティン氏を通じ、アトレティコの代表、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリン氏にオファーを届けた。ニューカッスルは移籍金の額のみ記載し、その支払い保証やそれに類似した記載は一切なかった。フランシス・マルティン氏はそれをヒル・マリン氏に知らせ、幹部会にも伝えるよう頼んだ。しばらくして、フランシス・マルティン氏はヒル・マリン氏に呼ばれた。そして「トーレスへのオファーはありがたいが、売る気はない」と、はっきり伝えられた。
フランシス・マルティン氏は本紙マルカの質問に対し、「ニューカッスルはトーレスへの移籍金を3800万ユーロとし、1回で支払うとした。そして、アトレティコにもこのことは伝えられたが、このオファーの条件が上がっても、トーレスを売ることはないとはっきり断られたよ。アトレティコはオファーに感謝はしていたが、結局何もしなかった。ニューカッスルは2つの選択肢を持っていた。それがトーレスとオーウェンだ。移籍金がルケより高かったし、実現していればトーレスの移籍は大がかりなものになったと思う」と説明した。アトレティコがトーレスへのオファーを断ったため、ニューカッスルはオーウェンへオファーを出し、契約にこぎつけた。
アトレティコがトーレスを売らなかった理由は明らかだ。アトレティコは今季に向け補強など相当な準備をしており、これからもこの路線を続け、誰も放出するつもりはないからだ。その証拠に、先日MSI(ブラジルのコリンチャンスに投資している、メディア・スポーツ・インベスティメント社)から届いた、トーレスへの3600万ユーロ(48億6000万円)のオファーも同様に断っている。
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