5日に行われたリーガエスパニョーラ第14節、グラナダvsアトレティコ・マドリーは、アウェイのアトレティコが2-0で勝利している。
アトレティコは、この試合でシメオネ監督が故ルイス・アラゴネス氏(470試合)、リカルド・サモラ氏(174試合)に次ぎアトレティコ史上3番目となるリーガ150試合指揮に到達。その内訳は93勝25敗31分けで、およそ62%という高い勝率を誇る。
前節エスパニョール戦でチアゴ・メンデスが負傷して長期離脱することになったアトレティコは、同選手の代役にサウールを中盤の底に起用する。サウールの両脇にはコケとガビが据えられ、左右のウイングにカラスコとグリーズマン、最前線にF・トーレスが入る4-3-3を採用した。
序盤から攻勢に出たのは最近国内7試合で負けなしのアトレティコだった。6分、カラスコのクロスにF・トーレスが飛び込んでゴールを脅かす。10分には、クロスボールの跳ね返りをコケがダイレクトで叩いて枠を捉えるシュートを放った。
チアゴ不在の影響か中盤で流暢なパス回しこそ見せられないアトレティコだが、20分にセットプレーから均衡を破る。コケの放ったCKにゴディンがヘディングを叩いて先制。ゴディンは得点後ベンチに走り、J・ガメスと共にチアゴのユニフォームを披露してポルトガル人MFにエールを送っている。アトレティコは昨季30得点と大きな武器としていたセットプレーで今季5点目を記録している。なお、ゴディンはこれが今季初ゴールとなった。
後半に入ると、アトレティコはペースダウン。徐々にグラナダが攻撃への意識を強める。61分には、サクセスが左サイドを突破してシュート。GKオブラクに好守を強いる。グラナダの勢いを弱めるため、シメオネ監督が62分に最初の交代カードを切る。豊富な運動量で中盤を広くカバーしていたサウールに代え、技術に長けたオリベルを投入。ポゼッションを高め、またボールを落ち着かせるタスクを託す。
65分には、アトレティコが追加点に迫る。カウンターからカラスコのパスを受けたF・トーレスがボックス内に入り、グラナダDFを1人かわして狙いすましたシュートを放つ。しかし、ここはGKフェルナンデスの好セーブに遭った。
オリベルが入ったことで再び攻めの姿勢を取り戻したアトレティコは、76分にグリーズマンがネットを揺らす。左サイドのF・ルイスから送られたボールを一旦スルーしたグリーズマンは、自身のアイデアを感知したオリベルのワンタッチパスを受け、左足を振り抜いて今季リーガ7点目を記録した。
終盤にカラスコとの交代でピッチに送り込まれたトーマスが2度決定機を迎えながら決めきれなかったアトレティコだが、GKオブラクを中心とした守備陣は最後まで集中力を切らさず、クラブにとってリーガ1部1200勝目となる勝利を挙げて2位の座をキープしている。一方のグラナダは暫定で17位につけた。
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