28日、アトレティコ・マドリーがこの夏の移籍市場で最も重要な選手ととらえるセルビア・モンテネグロ代表FWマテヤ・ケズマンがマドリーを訪れた。
ケズマンがマドリーの空港に降り立つと、アトレティコのスポーツディレクター、トニ・ムニョスや元セルビア・モンテネグロ代表FWミヤトビッチ氏らが出迎えた。
当初は、空港到着後すぐにクラブ事務所で契約内容の確認などが行われる予定であった。しかし、その予定は変更され、マドリー市内のレストランで「ケズマンが住むことになる街での最初の食事会」が催された。
ケズマンとアトレティコの契約に関する意思確認が行われたのは午後9時過ぎだった。そして交渉開始時から順調に互いの距離を縮めてきたアトレティコとケズマンは、3年契約を結ぶことで合意に達した。
あとは、ケズマンの現所属クラブであるチェルシーとアトレティコとの交渉の終了を待つのみ。だが、アトレティコがチェルシーに提示していた移籍金希望額700万ユーロ(約9億2400万円)を、900万ユーロ(約11億8800万円)に上げることでクラブ間の契約もすんなりと決着がつきそうである。
以下は契約合意に達した後のケズマンの言葉。
「アトレティコはいつも私に注目し、誘いの言葉をかけ続けてくれた。私はこのクラブの理念を尊敬しているし、スペイン第3番目のビッグクラブであることも知っている。そして、このクラブのサポーターがスペインで最も熱いということも。アトレティコが私に提示してくれた契約内容はチェルシーのそれよりも良いものだ。だが、私の真の目的はゴールを多く奪うことだ。私は今、心底ゴールを奪うことに飢えている。私は、間違いなくチェルシーで見せた以上の輝きをこのクラブで発することができるだろう」
FKパルチザン・ベオグラード、PSVアイントホーヘンを経て、今季プレミアリーグで優勝したチェルシーに移籍し、アトレティコがケズマンにとって4つめのクラブとなる。
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