アトレティコ、グリーズマンの2発で決勝T進出決める 最終節で首位の座を懸けてベンフィカと対戦

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25日のチャンピオンズリーグ・グループC第5節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのガラタサライ戦に2-0で勝利した。

最終節でグループC首位の座を争うベンフィカとのアウェイ戦に臨むアトレティコにとって、このガラタサライ戦は勝っておきたい一戦。その意気込みが表れ、シメオネ監督率いるチームは立ち上がりから主導権を握り、相手ゴールに迫っていく。

アトレティコは11分、カウンターからスナイデルにシュートを放たれるも、これはわずかに枠の外へと外れる。そして、失点を免れたわずか1分後にスコアを動かすことに成功。ショートカウンターからガビが右サイドを抜け出しクロスを送りペナルティーエリア内でフリーとなっていたグリーズマンがヘディングでネットを揺らした。

先制後もアトレティコは攻撃の手を緩めず。右のカラスコ、左のコケが片方のサイドに寄って数的優位性を生みながら、ガラタサライを押し込んでいった。だがグリーズマン、ゴディン、ホセ・ヒメネス、フィリペらが放ったシュートは精度を欠き、1-0のまま前半は終了。劣勢のガラタサライは、スナイデルのシュート以外に決定機を生み出すことはなかった。

後半立ち上がりはガラタサライがボールを保持し、アトレティコはクラブの伝統・堅守速攻によって対応する。ホームチームの組織的かつインテンシティーにあふれる守備は相手の攻撃に物ともせず、65分に再びガビとグリーズマンの連係から得点。ペナルティーエリア内右でパスを受けたガビがバルタを股抜きでかわしてボールを折り返し、巧みに最終ラインを抜け出したグリーズマンがこれを押し込んだ。フランス代表FWは、今季の得点数を10に伸ばしている。

シメオネ監督は65分にグリーズマンをビエットに代え、その5分後にはカラスコとの交代でオリベルも投入。その後も優位に試合を進めるものの、72分にフェルナンド・トーレスのスルーパスからGKムスレラと1対1となったビエットはシュート精度を欠き、2分後にトーレスが打ったミドルシュートもガラタサライのセーブに遭った。

シメオネ監督は75分にチアゴを下げてサウールもピッチに立たせる。カルデロンに集まった観衆は中盤で配球、プレッシングと際立った存在感を見せたポルトガルMFに、グリーズマンに対するものにも勝るとも劣らない大喝采を浴びせていた。

アトレティコは終盤、時間を使う意図もあってボールを保持。アトレティコ通算100得点目まであと1点まで迫るトーレスやオリベルが決定機を逸するなど3点目こそ奪えなかったものの、完封で試合終了のホイッスルを迎えている。

またグループCのもう一戦、アスタナ対ベンフィカは2-2のドローで終了。この結果、同グループの順位は首位ベンフィカ(勝ち点10)、2位アトレティコ(勝ち点10)、3位ガラタサライ(勝ち点4)、4位アスタナ(勝ち点3)となり、ベンフィカとアトレティコのグループリーグ突破が決定した。ベンフィカとアトレティコは、最終節で首位の座を懸けて争うことになる。

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