22日のラ・リーガ第22節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのバレンシア戦に3-2で勝利した。DFホセ・マリア・ヒメネスは、劇的な逆転勝利に大きな手応えをつかんでいる様子だ。
前半は攻守にわたりほとんど効果的なプレーを見せられず、0-2ビハインドで試合を折り返したアトレティコ。しかし後半、63分にクーニャが1点を返すと、90分にアンヘル・コレア、93分にマリオ・エルモーソと4分間に2点を決めて土壇場での逆転勝利を果たした。
試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたヒメネスは、感情が大きく揺さぶられている様子だった。選手たちがこうした場で話すことを常としている表面的な内容にとどまらず、アトレティコが不調に陥った理由などについて、本音と思えるような調子で語っている。
「みんなのサポートに感謝してる。これがアトレティコ・デ・マドリーだ。サポーターと選手、合わせて一つなんだよ。もうずっと、永遠に感謝してるよ。彼らは僕たちが一番必要としているとき、そこにいてくれるんだから。試合終盤はまったくクレイジーで、最後にゴールまで届いて、勝利をつかむことができた」
「この試合は、今季がどう進んでいるかを体現していた。前半の僕たちは僕たちじゃなかった。そして、後半の僕たちは本当の僕たちだった」
「前半の自分たちは、すべてが足りなかった。デュエルでのインテンシティー、ファーストボールで勝ち切る意思、プレーを完遂させるという決意、ボールを自分のものにするという確信とね。だから、彼らに2ゴールを奪われたわけだ。だけど、後半は真逆になった。デュエルに勝ち、ファーストボールをセカンドボールでも勝ち、ペナルティーエリア内に選手たちが入り込んでいき、攻撃も守備もチームとして支え合った。後半の内容こそ、僕たちが求めていることなんだよ」
「自分の結論を言わせてもらうと、チームの調子が悪いときにはあまりに多くのことを考え、それが負の連鎖を生み出してしまう。今季については、昨季と比べて少し気が抜けていると思う。昨季は試合開始から歯を食いしばっていた。でも今季は試合が始まると、自分たちには素晴らしい選手たちがいるんだから、いつでも勝てると思ってしまっている。だけど、もちろん勝つためには何かを生み出す必要があるし、断固たる決意でプレーしなくてはならない。昨季はそうできていたんだよ」
「今季の僕たちは、自分たちが素晴らしいチームだと自惚れている。でも素晴らしいチームは結果をベースに構築されていく。自分たちがすべきことをしっかりと意識すれば、もっとうまくいくはずなんだ。それぞれがチームを助けるために支え合わなくてはいけない」
「シメオネ? 僕は選手として、彼に永遠に感謝をし続ける。彼はフットボールのプロフェッサーで、感謝をする唯一の方法は仕事に取り組むことにほかならない」
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