アトレティコ・マドリーは18日、リーガエスパニョーラ第8節でソシエダとのアウェイ戦に臨み、2-0で勝利した。
リーグ戦の最近2試合で1分け1敗と勝利がない5位のアトレティコが、16位に沈むソシエダの本拠地・アノエタに乗り込んだ。[4-4-2]の布陣を採用したシメオネ監督は、2トップにジャクソン・マルティネスとグリーズマンを指名し、中盤には右からコレア、ガビ、チアゴ、そして負傷明けのコケを配した。
アトレティコは、開始4分にフィリペ・ルイスのクロスからコケが際どいヘディングシュートを放つなど、良い試合の入りを見せる。すると、9分に均衡を破った。コケからパスを受けたグリーズマンが瞬発力を生かしてバイタルエリアを突破し、ボックス内に進入。元ソシエダのアタッカーは、GKルッリの動きをよく見てループシュートで古巣からゴールを奪った。
ハーフタイムにかけては、一進一退の攻防となる。フィリペ・ルイスとコケを擁する左サイドから攻めるアトレティコは、グリーズマンがうまくボールに絡みながら相手の隙をうかがう。しかし、右サイドのコレアやセンターフォワードのJ・マルティネスが良い形でボールに絡めず、チャンスをつくれない。
一方、ポゼッションで優位に立つソシエダは、セカンドストライカーのベラのスピードやカナレスのテクニックを生かそうとするが、アトレティコの堅守を崩すような攻撃を見せることができず、ビハインドのまま前半を終えた。
迎えた後半も、前半と同様の展開となる。シメオネ監督は63分、攻撃面で存在感を出せていないコレアに代えてカラスコを投入。さらに65分には、低調なプレーに終始していたJ・マルティネスを下げてトーレスを送り出し、攻撃の活性化を図る。
終盤にかけては、重心を下げたアトレティコをソシエダが押し込んでいく。しかし、ソシエダは、なかなかアトレティコの堅守を崩せない。80分にはベラが鋭いミドルシュートを飛ばすも、わずかに枠の右へ外れる。
終盤、ソシエダは主審に抗議したDFディエゴ・レジェスが89分に2枚目のイエローカードを受けて退場する。するとアトレティコはアディショナルタイム、トーレスの突破から最終ライン裏に抜け出したカラスコが冷静にGKを外して、ダメ押し弾を奪取する。
その後、途中出場のソシエダFWジョナタスが退場するなど計11枚のイエローカードが乱れ飛ぶことになった試合は、そのまま逃げ切ったアトレティコが3試合ぶりの白星を手にした。
▽レーティング
GK
13 オブラク 5.5
難しい対応を迫られる場面は、ほとんどなかった
DF
20 フアンフラン 6.0
守備を重視。粘り強い対応で自サイドに壁を張る
24 ホセ・ヒメネス 6.0
安定していた。ゴディンと共に堅守を築く
2 ゴディン 6.0
力強い守備でアギレチェに仕事をさせなかった
3 フィリペ・ルイス 6.0
タイミングの良い攻め上がりから何度か好クロスを供給
MF
16 コレア 5.0
良い形で仕掛けるシーンはなし
(→カラスコ 6.0)
チャンスを確実に生かしてダメ押し弾
14 ガビ 6.0
献身的な守備を続けた
5 チアゴ 6.0
そつのないパスさばきをしながら中盤を整備
6 コケ 5.5
負傷明け復帰戦。精度の高いパスでグリーズマン弾をお膳立てした
FW
7 グリーズマン 6.5
5シーズン過ごした古巣との対戦。瞬発力と落ち着きを示して先制弾を挙げる
(→サウール・ニゲス -)
11 J・マルティネス 5.0
周囲との連携が悪く、単発的なプレーに終始
(→トーレス 6.0)
力強い突破からカラスコのダメ押し弾をアシスト
監督
シメオネ 5.5
3試合ぶりの白星も、J・マルティネスやコレアの起用法など、試行錯誤が続く
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