カルロス・ビアンチがアトレティコの監督に就任したことは、バルセロナにとって無関係な話ではない。なぜなら、この就任が2年間ビジャレアルにレンタルされ、そろそろ空気を換えたいと考えているファン・ロマン・リケルメの将来につながるかもしれないからだ。明らかにアトレティコのビアンチ就任は、リケルメが彼にとって良き理解者だった監督の下へ再び戻る可能性が出てきたということである。リケルメは常に「ビアンチともう一度仕事がしたい」と繰り返してきたからだ。
リケルメ本人はバルセロナ復帰を考えているが、今のところバルセロナとしては戦力としても、さらに外国人枠を占めることからもリケルメを呼び戻すつもりはない。ただ、契約が残っているため、一旦リケルメはバルセロナがプレシーズンを始める7月18日に指揮下に戻らなければならない。しかし、ビアンチ就任によってその状況が変わりつつある。ビアンチの下で再びプレーしたいというリケルメの希望は、彼の高い年俸を払いたくないバルセロナにとって移籍先を探す動きをさらに活発化させることにつながった。数週間前にバルセロナのフロントの一人が語っていたように、このクラブの考えとしてはリケルメとの契約を後2年残すため、その残り2年分の給料を払ってくれ、なおかつ違約金を払ってくれるクラブを探すことだ。実現の可能性は少ないが、それを否定することはない。だからこそこのビアンチ就任で、バルセロナはその希望が叶うことを期待し、そしてアトレティコからリケルメについての一本の電話を待っている。
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