アトレティコ・マドリーは12日にラ・リーガ第17節、敵地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーとのダービーに臨む。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、カルロ・アンチェロッティ監督率いるマドリーが守備をベースにう新たな強さを手に入れたとして、警戒感を表している。
「私たちはいつものように、ダービーというとても大切な試合に臨む。彼らは素晴らしい時期を過ごしているね。アンチェロッティの到着とともに強靭な守備を手にして、それが攻撃にも力を与えている。彼らに打撃を与えられる展開に持ち込まなければいけない」
1試合未消化ではあるが、首位レアル・マドリーに勝ち点10差をつけられている状況のアトレティコ。このダービーを落とせば優勝の望みがなくなるかどうかを問われたアルゼンチン人指揮官は、次のように返答した。
「負けたらラ・リーガにアディオスか? いつもラ・リーガを早く終わらせようとするね。ラ・リーガは激しい争いが繰り広げられていく。とても素晴らしいチームがいるからね。上位の5〜6チームの仕事ぶりは見事なものだと思う。私たちはパルティード・ア・パルティード(試合から試合へ、1試合ずつの意味。シメオネ監督率いるアトレティコのスローガン)で進んでいく。それを変える気はない」
レアル・マドリーで最も決定的な役割を務める選手がFWヴィニシウス・ジュニオールであるかとの問いについては、そのほかにも重要な選手たちがいることを強調している。
「ベンゼマは10年前に到着してからレアル・マドリーの灯台であり続け、中盤の選手たちは本当に経験豊富でプレッシングの高さをコントロールしている。それぞれが長所を持ち、全員が凄まじいレベルにあるのがマドリーなんだよ。彼らはいつだって、本当に競争的なチームだ」
前試合ポルト戦で試合開始から12分後に負傷したFWルイス・スアレスは、出場可能なのだろうか。
「試合後にルイスと話をして、検査の結果も何でもないということだった。彼はあの試合、グリーズマンとコレアのゴールに歓喜していたが、本当に素晴らしいよ。34歳ですべてを勝ち取ったにもかかわらず、途中交代を強いられたにもかかわらず、スアレスはああやって喜ぶことができるんだ。彼は明日招集される。先発か途中出場かは後で判断する」
シメオネ監督はその一方で、FWジョアン・フェリックスについて「少ししかプレーしていないことは、彼の精神面に影響を与えているのでは?」との質問され、こう返した。
「プレーする、の意味が分からない。30分間プレーして決定的な存在になることだって、60分間プレーして悪い試合を演じるこだってもあり得る。プレーする、という言葉が何を指しているのか、私には分からない」
コメント