FWフェルナンド・トーレスが、アトレティコ・マドリーの選手として初のチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たした。
この冬の移籍市場で、アトレティコに7年半ぶりに復帰したトーレス。過去にトップチームに在籍していた2001~2007年までには244試合に出場したものの、欧州カップ戦の経験はインタートトしかなかった。
その後に加わったリバプール、チェルシーでは毎シーズンのようにCLに出場し、チェルシーではビッグイヤーも掲げたトーレスだが、心のクラブでもようやく欧州最高峰の舞台に立った。25日のCL決勝トーナメント1回戦、アウェイでのレバークーゼン戦(0-1)で、ディエゴ・シメオネ監督は後半から“ニーニョ(トーレスの愛称、子供の意)”を起用。アトレティコの選手として、255試合目で悲願がかなった格好だ。
なおトーレスはこのレバークーゼン戦を前に、スペイン『マルカ』とのインタビューで次のようにコメントしていた。
「子供の頃、テレビ、スタジアムで一ファンとして応援していたアトレティコは、欧州の舞台で戦うことを常としており、それが僕たちの現実だったんだ。自分が過去に在籍していた頃、アトレティコはこのクラブの現実に戻るために戦っていたんだよ」
「このクラブに復帰して、CLでのプレーはプレゼントの一つとなる。アトレティコとともにCLに出場したことなど、一度もなかったからね。今の僕はこの大会のことを知っている。この大会には最高のチームが集い、アトレティコも絶対にそこにいなければダメなんだ。そしてリスボン(昨季CL決勝の舞台、アトレティコはレアル・マドリーに1-4で敗戦)で刺さったトゲを引き抜く方法は、一つしかないはずだ」
レバークーゼン戦で実際にプレゼントを受け取ったトーレスだが、結果は望むようなものにはならなかった。2ndレグは3月17日、“ニーニョ”が絶対的なアイドルとして崇拝されるアトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンで開催される。アトレティコはその試合でスコアをひっくり返し、「リスボンで刺さったトゲを引き抜く」ための一歩を踏めるのだろうか。
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