21日のリーガエスパニョーラ第24節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのアルメリア戦を3-0で制した。
4-0の完勝を収めたダービーで首位レアル・マドリーとの勝ち点差を4に縮めたにもかかわらず、前節セルタ戦を0-2で落としたことで再度7差をつけられたアトレティコ。今節ではチームの創造性を担う一人であるアルダ・トゥランが復帰を果たし、このトルコ代表MFが右サイド、負傷のコケに代わって5戦連続出場を果たしたサウールが左サイドに位置した。
立ち上がりから勢いよく攻撃に出たアトレティコは、13分に先制に成功する。ガビがペナルティーエリアに放り込んだFKから、ゴディンがファウルを受けたとしてPKの判定。キッカーのマンジュキッチがこれを冷静に沈め、リーガの得点数を12に伸ばした。
シメオネ監督のチームはその後、前に出ざるを得なくなったアルメリアを相手に速攻から追加点を狙う。リードを広げたのは、20分のことだった。フラン・ベレスのパスミスを拾ったマンジュキッチがスルーパスを出し、グリーズマンが最終ラインを突破。ペナルティーエリア内に侵入したフランス代表FWは、左足のシュートでネットを揺らした。
アトレティコの勢いは止まらず、29分に3点目を記録。ペナルティーエリア手前右に位置したA・トゥランの緩やかなクロスをマンジュキッチが頭で落とし、それをGKジュリアンの目前で受けたグリーズマンが再度ネットを揺らした。前レアル・ソシエダFWにとって、この得点はリーガ14点目。アトレティコで初ハットを達成した第16節以降に11得点と、同チームでも存在感を示し始めている。
後半はアルメリアが一方的にボールを保持して、アトレティコが自陣に押し込まれる展開に。シメオネ監督は60分前後にマンジュキッチとの交代でアップ中から声援を受けていたフェルナンド・トーレス、またグリーズマンに代えてラウール・ガルシアを投入。さらに71分には、負傷明けのチアゴ・メンデスの代わりにマリオ・スアレスをピッチに立たせ、4-4-2からM・スアレス、サウール、ガビを“トリボテ(3ボランチ)”とする4-3-3にシステムを変更した。
中央を固めたことで、アルメリアの決定機を一切許さないアトレティコ。90分にはハンドを犯したとの判定により、シケイラが2回目の警告で退場となるも、3点差を維持したまま終了を迎えている。後半は観衆にとってあまり見所がない内容となったものの、最後まで残った人々は「オレ! オレ! オレ! チョロ・シメオネ!」「この選手たちを誇りに思う」などのコールを響かせていた。
2試合ぶりの勝利を収めた3位アトレティコは勝ち点を53に伸ばして、翌日にエルチェ戦に臨む首位マドリーとの勝ち点差を4、同日にマラガ戦を落としたバルセロナとの差を3に縮めた。また同日にコルドバ戦を制した4位バレンシアとの勝ち点3差を維持している。4試合ぶりに土をつけられたアルメリアは、暫定で16位に位置している。
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