ルクサン「カギを握っているのは僕だ」

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13日、アトレティコ・マドリーは勝ち点4差で一つ上の7位につけるバレンシアをホームに迎える。アトレティコとしてはこの直接対決に勝利して来季UEFA杯出場圏内の6位に近づきたいところである。

 その試合を前にして、アトレティコの中盤の底に入るルクサンが抱負を語った。
「バレンシア戦はセビージャ戦(前節3-0で勝利)以上の激しさでプレーしなければならない。もしそれができなければ、僕らには敗北が用意されている。僕らがヨーロッパの舞台にたどり着くためにはホームの試合で確実に勝利を手にしなければならない。それを実現するためのチームのカギを握っているのは僕だ。だからこそ僕は自らの最高のレベルのプレーを披露しなければならない」

 自ら「アトレティコのカギを握っている」と語ったルクサン。普段は多くを語らない彼が発したこの重要な言葉は、バレンシア戦を前にしたアトレティコの先発予想メンバーを見てみるとうなずける部分がある。
 このバレンシア戦は、攻撃のかなめである司令塔イバガサがけがのため出場できない。その代役としてワントップのF・トーレスの後ろに入るのがホルヘである。このホルヘは背番号10を背負う選手だが、キープ力、パス精度、展開力、突破力、決断の早さなど、敵ゴールを脅かすために必要な能力はイバガサよりも数段劣ることは否めない。彼にイバガサのような攻撃の起点となることを期待するのは酷である。このホルヘを孤立させずにチームを機能させるための駒として生かすためには普段以上に中盤の底に入るルクサンとコルサの前線へのサポートが必要となってくる。またトリッキーでつかみどころのないバレンシアのアイマールを封じることも中盤の底に入るルクサンには求められる。

 攻守両面においてチームの軸となることができるか。アトレティコの“ピボーテ(支持軸)”に注目である。

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