1a Divsion. Jornada 25

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1-0

Atlético de Madrid
Leo Franco;
Molinero, Pablo, Perea, Sergi (Salva, m.46);
Gronjkaer, Colsa, Marcelo Sosa (Raúl Medina, m.67), Antonio López;Ibagaza (Richard Núñez, m.93);
Fernando Torres.

Real Sociedad
Riesgo;
López Rekarte, Labaka, Brechet, Rossato;
Xabi Prieto, Karpin, Mikel Alonso, Aranburu (Barkero, m.73);
Uranga (De Paula, m.73);
Kovacevic.

Goles
1-0: m.26: Antonio López


Atlético de Madrid: Sergi (m.29), Salva (m.53), Molinero (m.82), Gronjkaer (m.92)
Real Sociedad: Uranga (m.17), Rossato (m.19), Kovacevic (m.35)

Real Sociedad: Rossato (m.91)

Árbitro: Luis Medina Cantalejo (Comité Andaluz)
Estadio: Vicente Calderón
Espectadores: 45.000


 27日、第24節終了時点で10位につけるアトレティコ・マドリーはホームにソシエダを迎えた。前節、アウエーで好調ビジャレアルに対して2点のリードを奪いながらも終了間際に逆転負けを喫したアトレティコは、嫌な流れを断ち切るためにも得意のホームで是が非でも勝利を挙げたいところであった。

 しかし、試合開始とともに優勢にプレーしたのはソシエダだった。一人の守備専門MFの前に二人のMFを置き、そのアウトサイドに両サイドハーフを置いたソシエダの中盤は、アトレティコに高い位置からプレスをかける。中盤で厳しいプレスを受けたアトレティコは、攻撃のリズムをつかさどるMFイバガサまでボールをつなぐことさえままならない。ソシエダは高い位置からボールを奪い、MFカルピン、センターFWのコバチェビッチ、ガリを中心にアトレティコゴールに迫る。前半11分には、ガリのシュートがアトレティコGKレオ・フランコを襲い、15分にはソシエダMFプリエトのドリブル突破から再びガリが枠外に外れたもののきわどいシュートを放つ。

 ボールを完全に支配しながら試合を進めるソシエダ。アウエーという不利な条件を感じさせないソシエダの機能的な中盤の前に、アトレティコは完全に沈黙し、同時にスタジアムも「負けるのではないか?」という雰囲気に包まれる。
 しかし前半25分、アトレティコはワンプレーで起死回生の先制点を奪う。右サイドハーフのグロンケアがサイドをドリブル突破し、中央へグラウンダーのクロスボールを送る。マイナスに入ってきたクロスボールに対し、ゴールに向かってステップを踏んでいたF・トーレス、イバガサ、そしてソシエダ守備陣は完全に逆を突かれ、ボールは左サイドへと流れる。そのボールを後方から走り込んできたアトレティコ左サイドハーフ、アントニオ・ロペスが効き足とは逆の右足できれいにとらえ、ソシエダゴールにたたき込んだ。
 このゴールでアトレティコが勢いを盛り返すかに思われたが、ソシエダの中盤は失点以前と変わらぬプレーで中盤を支配し、そのソシエダの攻撃に耐え続けるアトレティコという構図で前半は終了した。

 後半に入ると、アトレティコはFWサルバを投入し、F・トーレスとともに前線での起点を二つに増やす。厳しいプレスを受ける中盤を飛び越して、前線のサルバにボールを当てて、そこから攻撃を展開しようという狙いのアトレティコだった。案の定、後半はセンターバック、両サイドバックからサルバ目がけて多くのロングボールが放たれた。しかし、サルバはソシエダ守備陣との空中戦に競り勝つことがほとんどできなかった。また、サルバが競り勝ったボールも、それを受けるための選手がサルバの近くにおらず、アトレティコはサルバ投入を意味のないものにして時間を経過させていく。

 攻撃の形をまったく作れないアトレティコだったが、自慢の両センターバック、ペレアとパブロのコンビは相変わらず素晴らしいプレーを披露し、ソシエダの攻撃を跳ね返し続ける。二人を中心に守り続けるアトレティコは、試合終了が近づき捨て身で攻撃に出てきたソシエダ相手に、再三のカウンター攻撃を繰り出すようになる。しかし、これもゴールにはつながらず、試合は1-0のまま終了した。

 試合後、ソシエダのアモロルトゥ監督は「引き分けにするチャンスは幾度となく訪れたが、それを可能にする決定力と時間がわれわれには足りなかった」と語った。また、ソシエダのセンターFWコバチェビッチは「前半はわれわれの狙い通りのプレーをすることができた。しかし、3、4回のゴールチャンスを逃したことで勝ち点3を失うことになってしまった。ニハトが欠場したことがわれわれに何らかの損失を与えたことは確かだ」と語った。

 対するアトレティコのフェランド監督は「リズムのない試合だったが、その代わりにピッチでは激しい肉弾戦と、プレッシングの応酬が展開された。プレー内容には満足していないが、勝利は勝利だ」と語った。また、貴重な決勝ゴールを決めたアントニオ・ロペスは「素晴らしい試合とは言えないが勝利を挙げたことは重要だ。右足でのシュートは得意だとは思わないけど、少ないチャンスの中での唯一のゴールを生むことができてよかった」と語った。

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