1a Divsion. Jornada 19

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1-1


Getafe
Sánchez Broto;
Pulido, Belenguer, Nano, Pernía;
Mario Cotelo, Diego Rivas, Vivar Dorado, Riki;
Gica (Albiol, m. 80) y Michel (Pachón, m. 46 (Yordi, m. 71)).

Atlético de Madrid
Leo Franco;
Molinero, García Calvo, Perea, Antonio López;
Ibagaza, Sosa (Jorge, m. 35), Luccin, Gronkjaer;
Fernando Torres y Salva (Paunovic, m. 51).

Goles
0-1, m. 36: Jorge
1-1, m. 63: Pachón


Getafe: Mario Cotelo (m. 52) y Sánchez Broto (m. 65)
Atlético de Madrid: Antonio López (m. 27), García Calvo (m. 54) y Perea (m. 70).

Getafe: Pulido (m. 34 y 45)

Árbitro: Ramírez Domínguez (Comité Andaluz)
Estadio: Coliseum Alfonso Pérez
Espectadores: 14.500


15日、ヘタフェのホームスタジアム「コリセウム・」でアトレティコ・マドリー対ヘタフェ戦が行われた。マドリーを本拠地とする両チームの対戦とあって1万5000人収容のスタジアムはほぼ満員となり、試合の雰囲気を盛り上げた。

 前節、ホームでレアル・マドリーとの「マドリーダービー」に敗れたアトレティコ。目を見張るモチベーションの高さでレアル・マドリーを圧倒しながらも、多くのチャンスを逃し、逆に3本のシュートで3点を奪われての敗戦は、アトレティコイレブンに精神的なダメージを残し、今節のヘタフェ戦に大いに影響するものと目されていた。しかし、そんな周囲の予想を覆すように、試合開始からアトレティコはハツラツとした姿を見せる。機敏な動きで、ボールを持ったヘタフェの選手たちをサイドに追い詰め、ボールを奪う。そしてそこから、左サイドハーフに入ったグロンケアと右サイドハーフに入ったイバガサを起点にし、両サイドでの主導権を握り攻勢に転じていった。前半1分に、F・トーレスが左サイドを壁パスで突破してチャンスを作ると、続く3分には、左サイドからのフリーキックにサルバがヘッドで合わせて、ヘタフェGKブロトを襲う。さらに8分には左サイドを突破したグロンケアからのクロスにサルバが飛び込み、10分にはF・トーレスが右サイドをドリブル突破し、シュートを放った。

 前節のショックを振り切るかのように、アトレティコは立ち上がりから猛攻を展開していく。しかし、前節と同様に肝心のゴールは生まれない。徐々にヘタフェのボランチとサイドバックが連係して適切なポジショニングをとるようになり、アトレティコの両サイドでの突破を防ぐようになる。サイドで起点を作ってリズムを生み出していたアトレティコは、そこからなかなか展開に変化をつけられずに、両チームがサイドでの潰し合いを演じるようになる。

 この展開に手を打ったのがアトレティコ監督フェランドだった。前半35分にボランチのソサに代えて、ホルへを投入。ホルヘは右サイドに入り、右サイドにいたイバガサを中央に据えて、攻撃のリズムの変化を図る。すると、交代出場のホルヘがピッチに入った直後にいきなりゴールを挙げた。前半36分、センターバックのガルシア・カルボからのロングボールが、ヘタフェ最終ラインの裏へと放り込まれると、F・トーレスがそれに反応し、一気に抜け出してシュートを放つが、これはGKブロトがかろうじて弾いた。そのこぼれ球をサルバがたたいたが、これもまたブロトが弾く。再びこぼれたボールを、今度はホルヘの右足が捉えると、ボールは鋭く地を這いゴールに突き刺さった。
 前半はこのゴール以降は、両チームともにチャンスを作ることなく終了する。

 後半に入ると、ヘタフェはFWのミチェルに代えてパチョンを投入し、攻撃のリズムの変化を図る。前線でボールを受けて中盤の上がりを助けるパチョンの動きがヘタフェの反撃を予感させる。
 後半12分、ヘタフェボランチのギカがフリーキックから右ポスト直撃のシュートを放ち、あわやの場面を作ると、ヘタフェの前へ出る動きが勢いを増していく。後半18分、左サイドから中央、中央から左サイドとパスでアトレティコ守備陣を崩したヘタフェがゴールに迫り、左サイドの深い位置からヘタフェ左ウィングのリキが低く抑えたクロスを放つ。そこにパチョンが飛び込んで同点ゴールを奪い取った。
 このゴール以降、ヘタフェは一人少ない状況(前半45分にヘタフェDFプリドが2枚目のイエローカードで退場)にもかかわらず、ボールを持った選手をその後方の選手が追い抜いていく動きで勝ち越しゴールを狙う。しかし、これに対してアトレティコも懸命に守り抜く。ボールのない所でのせめぎ合いが続き、後半30分を過ぎた頃になると、攻め疲れたヘタフェと守り疲れたアトレティコによって試合はこう着状態に陥った。そして、試合はその状態のまま終了した。

 勝ち点1を分け合った両チーム。今後、アトレティコとヘタフェが互いの今シーズンにおける目標(アトレティコは来季UEFA杯出場権獲得、ヘタフェは1部残留)を達成するためには、このような両チームが消耗し合う展開の中から底力を発揮して勝ち越し点を奪える試合を一つでも増やすことが必要だ。特にアトレティコは、堅固な守備陣と攻守にわたって高い能力を持つ中盤を擁するのだから、FWの選手が試合を決める仕事をどれだけこなせるかが重要になってくる。そしてそのFWの選手というのは、言うまでもなくF・トーレスのことである。アトレティコの浮沈のカギを握るのは、やはりチームのシンボルであるF・トーレス以外にはいない。両チームが拮抗(きっこう)した戦いを見せたこの試合で、最も、そして改めて浮き彫りになったのはそのことかもしれない。

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